BS系列の日曜朝の報道番組『サンデーモーニング』に出演した歌手の加藤登紀子(かとう ときこ)さんの発言が、ネット上やSNSで大きな波紋を呼び炎上状態となっています。
問題となったのは、ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を初訪問したニュースに対するコメントです。加藤登紀子さんが「北方領土はロシアが領有しているもの」という趣旨の発言を行ったことで、視聴者やネット上から「日本の立場と反する」「ロシア側の主張を認めるのか」と批判が殺到しました。
番組内ではすぐさまTBSアナウンサーが「正しくは実効支配」と訂正・補足に入る一幕もありました。
「なぜ加藤登紀子さんはそのような発言をしたのか?」「発言の真意や背景には何があるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、サンデーモーニングで起きた一連の発言騒動の経緯と真相、ネットの反応、そして加藤登紀子さんの生い立ちや経歴について詳しくまとめました。
【動画】加藤登紀子の北方領土発言で炎上!
まずは、番組内でどのようなやり取りが行われ、なぜここまでネット上で炎上する事態になったのか、その詳細な経緯を振り返ります。
pic.twitter.com/Cpe50rZ4oH加藤登紀子氏「私たちにシリアスに現実的に求められているのは領土ではなくて平和なんですよ」???
— take6 (@take6___) August 16, 2026
北方領土で暮らしていた方々が住み慣れた家から命からがら北方領土から脱出したときのお気持ちをご存知なんでしょうか?…
サンデーモーニングでの実際のやり取り
番組では、ロシアのプーチン大統領が北方領土(択捉島)を初訪問し、水産加工施設などを視察したニュースを取り上げました。
これに対し政府や政治家が強く抗議する中、元外務事務次官の藪中三十二氏が「北方領土は日本固有の領土であり、日本政府として絶対に認められない」とコメント。
続いて発言を求められた加藤登紀子さんは、以下のように自身の見解を展開しました。
「私いろいろ調べましたが、やはり現在北方領土はロシアが領有されているものなので」
「そこにプーチンが行くことに直接抗議できる立場に…交渉中であるというのが日本の概念ですけど、ロシア側はそうではないので」
「戦後の最後の段階で、北方領土はロシアのいったん領有…当時はソ連ですけど。なっていることに対して一定の客観的判断は必要だと思う」
日本政府の一貫した立場である「日本固有の領土」という前提を否定するかのような「ロシアが領有している」という言葉を用いたため、スタジオの空気が一変しました。
TBSアナウンサーが間髪入れず「実効支配」と訂正
加藤登紀子さんの持論展開を受け、番組進行を務めるTBSのアナウンサーは即座に「正しくはロシアによる実効支配です」と訂正・補足を行いました。
報道番組として、日本の外交上の公式見解(「不法占拠」および「実効支配」)から逸脱した表現のまま放映を放置できないと判断した現場の緊急対応だったことが伺えます。
ネット上の反応と炎上理由
この放送直後から、X(旧Twitter)などのSNSでは批判コメントが相次ぎ大炎上となりました。
- 「日本政府の主権放棄を認めるような発言で到底受け入れられない」
- 「『不法占拠』や『実効支配』と言うべきで『領有』はあまりにも軽率」
- 「TBS側が即座に訂正を入れたのは当然の対応」
一方で、「現実問題として相手(ロシア)の支配下にあるという物理的な事実を言いたかったのではないか」と擁護・分析する一部の意見も見られたものの、主権や領土問題という極めてデリケートな政治課題に対する言葉選びとして「不適切だった」という批判が圧倒的多数を占める結果となりました。
加藤登紀子のサンモニ「ロシア領」発言!
なぜ加藤登紀子さんは、地上波の生放送という場でこのような発言をしたのでしょうか。その背景や真相について掘り下げます。

発言の意図は「領土交渉より平和優先」という持論
加藤登紀子さんは一連の発言の中で、「現実に求められているのは領土ではなくて平和」とも訴えていました。
つまり、彼女の主張の核となっていたのは「ロシアによる領有を肯定したい」ということではなく、「お互いが主権を主張し合って抗議を繰り返す対立状態よりも、戦争を防ぎ平和を確立する現実的なアプローチが必要ではないか」という独自の平和観でした。
国際政治や法的な用語の精査(「領有権」と「実効支配」の違い)よりも、現実の物理的状況(ロシアが治めているという状態)をありのまま捉えて交渉のテーブルにつくべきだ、という主観的判断から出た言葉だったと推測されます。
旧満州ハルビン出身という生い立ちの影響
また、彼女の独特な歴史観や平和観の背景には、自身の生い立ち(幼少期の凄絶な体験)が大きく影響しています。
加藤登紀子さんは1943年、旧満州(現・中国東北部)のハルビンで生まれました。
終戦直後の1946年、幼い頃に母や兄弟とともに命がけで日本へと引き揚げてきた過去を持っています。
終戦の混乱期にソ連軍の進駐や敗戦の混乱を直接体感した経験から、彼女の中に「国境や領土の奪い合いがいかに国民に苦痛をもたらすか」「国家間の対立を超えた平和が第一である」という強い思想的根幹が形作られたとされています。
今回の「客観的判断が必要」という発言も、国家の公式見解(法論理)よりも、自らの実体験に基づいた「現実的視点」を優先して口にしてしまったことが裏目に出た形と言えます。
加藤登紀子の経歴

- 名前: 加藤 登紀子(かとう ときこ)
- 愛称: おときさん
- 生年月日: 1943年12月27日
- 出身地: 旧満州・ハルビン生まれ、京都府育ち
- 学歴: 東京大学文学部西洋史学科卒業
- 職業: シンガーソングライター、作詞家、作曲家、女優
主な経歴と略歴
- 1965年: 東京大学在学中に「第2回日本アマチュアシャンソンコンクール」で優勝し、歌手デビュー。
- 1966年: 「赤い風船」で第8回日本レコード大賞新人賞を受賞。
- 1969年・1971年: 「ひとり寝の子守唄」「知床旅情」(ミリオンセラー)で2度の日本レコード大賞歌唱賞を受賞。
- 1972年: 学生運動で服役中だった藤本敏夫氏と獄中結婚し、大きな話題となる。
- 1987年: 大ヒット曲「百万本のバラ」を発表。中森明菜さんへの「難破船」提供など楽曲制作でも多彩な才能を発揮。
- 1992年: 宮崎駿監督のスタジオジブリ映画『紅の豚』でマダム・ジーナ役の声優を務め、主題歌「さくらんぼの実る頃」・エンディング曲「時には昔の話を」を担当。またフランス政府からシュバリエ勲章を受章。
- 社会活動: UNEP(国連環境計画)親善大使やWWFジャパン顧問などを歴任し、環境問題や平和活動にも精力的に参画。
東大卒という高い教養と圧倒的な歌唱力を武器に、昭和・平成・令和の音楽シーンを牽引してきた日本を代表するアーティストの一人です。
まとめ
サンデーモーニングでの北方領土発言をめぐり炎上した加藤登紀子さんについてまとめました。
- 発言内容: サンモニ番組内で「北方領土はロシアが領有されているもの」と発言し、TBSアナウンサーから「正しくは実効支配」と即座に訂正された。
- 炎上の理由: 日本固有の領土という政府見解や主権と反する言葉を選んだため、「不適切だ」と批判が殺到。
- 発言の真相: 旧満州(ハルビン)からの劇的な引き揚げ体験という原点から、「領土の奪い合いよりも平和の確立が最優先」という持論を優先させた結果と言える。
- 経歴: 東大在学中のデビューから「知床旅情」「百万本のバラ」「紅の豚」など、半世紀以上にわたり活躍を続ける国民的歌手。
音楽や平和活動を通じて多くの功績を残してきた加藤登紀子さんですが、今回の生放送での表現選びに関しては、主権や歴史的経緯を重んじる視聴者との間に大きな温度差を生む結果となってしまいました。

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